育英珠算みずほ教場

いまこそ、そろばん。浜松市高丘のそろばん教室、育英珠算みずほ教場のサイトです。

そろばんってなに?

そろばん

今時、そろばんなんて役に立つの?
携帯電話にだって、電卓機能がついてるのに?
そんな風に思われる方は多いかもしれません。
実は、そろばんを学ぶメリットは、
単に計算ができるようになる、というだけではないのです。
ここでは、そろばん学習によって得られる、
様々な能力について見ていきましょう。

イメージのスポーツ

そろばんというと、暗算を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
割りカンの時やお買いものの時、空中で指を動かして、すらすらと答えが出てくる、アレです。
そういう時、暗算をしている人の頭の中では、何が起きているのでしょうか?

暗算とは、イメージのスポーツであるとよく言われます。
これは、自転車に乗る時に、体を倒してバランスを取って膝を伸ばして縮めて…
なんて考える事もなく、体が自然に動くのと同じように、
暗算を学んだ人は、計算する時に考える事をせず、
自然に頭の中のイメージを動かして、答えを出してしまうからです。

暗算を学んだ人の頭の中には、イメージのそろばんが入っています。
はじめの内は玉の数がおかしかったり、
計算の途中でケタが狂ってしまったり、
なんだか頼りないそろばんです。
しかし、練習を積めば積むほど、
それは本物のそろばんに近づいていきます。
ひやりとした質感や、パチパチという音まで聞こえてきます。

そして、そろばんを学ぶという事は、
ひたすら反復練習をする事で、
体が勝手に反応するようになっていく、という事です。

暗算を身につけた人の頭の中では、
イメージのそろばんの玉が自然に動いて、
すらすらと答えが出てしまいます。

そろばんをはっきりとイメージする力と、
それを動かすやり方を身体が覚える事、
この二つを身につける事で、
考える事なく計算をこなせるようになるのが、
珠算式の暗算なのです。

脳の開発

人間の脳は右脳と左脳とにわかれており、
一般的には、下記のように役割分担していると言われます。

左脳:論理的な思考や言語、計算といった人間特有の能力
右脳:映像、音声の処理や感性、感情、ひらめき等の能力

こうしてみると、そろばんで使うのは、計算だから左脳かな?
と思いがちですが、実はそうではありません。

暗算力=イメージ力です。
深く集中した状態で頭の中のイメージを動かす暗算は、
言葉で考える筆算とは違い、右脳の発達に大きく影響します。
実際に、筆算と暗算とで脳波の状態を比べると、
筆算では左脳が、暗算では右脳がそれぞれ活発に活動するそうです。

こうした力が役に立つのは、なにも計算に限った事ではありません。
地図を見てそれを現実の空間に置き換えて想像したり、
建築士が3Dソフトを使ってやるように、
架空の物体を上から見たり下から見たり輪切りにしたり…
イメージする力は応用範囲がとにかく広い。

また、指先を高速に動かす事が、左脳の発達を促すとも言われています。
近年、そろばんのボケ防止効果が注目され、定年退職した方々に向けた
そろばん教室が人気になっている事も、
そうした事実の証明と言えるでしょう。

集中力の強化

そろばんを学ぶ事で得られる、もう一つのかけがえの無い物。
それは、集中力です。
小学校での学級崩壊が叫ばれるようになって久しい今、
子供にどうやって集中力を身につけさせるかが課題となっています。
そろばん教育では、集中の持続力、瞬発力を共に鍛えます。
例えてみれば、短距離も長距離も、どちらも走れるランナーを育てる、と言えるでしょうか。

まずは長距離。
決められた時間は課題に取り組む事、
そして「○級合格」と目標を定め、それに向かって努力、達成する経験を通じて、
長時間に渡って持続する集中力を養います。

そして、短距離。
そろばんの試験や競技は、短距離走です。
3分、10分といった短い時間に、一気に集中して問題をこなす練習を重ね、
集中の瞬発力を同時に養います。

これらの力は、子供たちが成長してからも、
長期に渡って試練に取り組む底力や、瞬間的に深く集中する力として、
それぞれの人生を支えてくれる事でしょう。

そろばんを学ぶという事は、
目に見えないけれども大変に役立つものを、
頭の中に育てるという事なのです。